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ブログ記事で文章の練習をしよう【300本書くと変わる】

ジェニファー

うげ……また上司に、『お前の文章は何を言ってるのかさっぱりわからない』って言われてしまった……。
あんまり上手じゃないって事は分かってるけど、どうしたら良いのかわかんないよ。



そんな悩みを解決します。


世の中には、『自分の書いた文章が人に伝わらない』という悩みを持っている方がそれなりにいます。

人によって文章の書き方・読み方は違いますから、そもそも『100%これで必ず伝わります!』とは言えないものです。


でも、伝わりやすくなる方法はあります。


今回は『ブログ』と『文章』をかけ合わせて、少しでも人に伝わる文章を書けるようになる練習方法をご紹介したいと思います。

『こんな人におすすめ』

  • 今ブログを書いているけど、自分でも分かるほど文章が下手
  • メールを送ってもいまいち相手に伝わらず、ケンカになったりする
  • 練習方法が分からない、訓練できない


私は小説とブログで毎年100万字以上の文章を5年以上書き続けており、所属している会社の文章コーチとして良いように使い倒され……もとい、活動しております。

もちろん私のやり方が100%正しいとは限りませんが、もし気に入って頂けるなら、ぜひ利用して頂きたいです。

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ブログ記事で文章の練習をしよう【300本書くと変わる】

文章の練習方法、色々試したのですが、やはりブログが最も最適かなという結論です。

友人が多く、感想が貰えるのであればFacebookなどのSNSでも良いのですが、長い文章をいちいち読んでくれる人って少ないと思うんですよ。

そこで、私が推奨する練習方法は以下です。

  1. ブログを立ち上げる
  2. 毎日記事を書く(2,000文字以上)
  3. 1~3ヶ月ほど経過したら、過去の自分の記事を読む
  4. 修正点を洗い出し、また3ヶ月ほど記事を書く
  5. 以下、ブログの総記事数が300になるまで繰り返す


これだけで、驚くほど文章は向上します。1人でもできる、効果的な練習方法です。

それぞれの工程で気を付けておきたい事を書いていきます。

1.ブログを立ち上げる

まずはブログを立ち上げましょう。これは無料ブログで良いです。

一般公開状態がベストですが、『自分の文章を人に公開するなんてとても……!』と思う方は、非公開のままブログをスタートしても大丈夫です。

でも、できることなら公開している状態で書きましょう。その方がプレッシャーが出るからです。

このブログは練習用なので、ひとまず無料でもなんでも立ち上がれば良い訳ですが、将来的にブログで収益化できるようにがんばるぞ! という目標も立てることはできます。

この場合は、そう思った時にWordPressを立ち上げるのがおすすめです。


世の中ではWordPressでブログを立ち上げる事が最も推奨されているので、何も知らない状態からスタートすると、ついWordPressで立ち上げたくなるかもしれません。

でも、ブログを立ち上げる目的が『文章の練習』の場合、別に最初からWordPressを使う必要はないです。はてなブログかアメブロあたりが良いかなーと思います。

WordPressって、ブログで収益化を目指す場合の媒体なんですよ。お金かかりますし。

「いやいや、私は文章が上手くなって、ブログで稼ぐんだ!」と思う方は、以下の記事も参考にしていただければと思います。

参考とにかくやさしいWordPressブログの始め方【初心者向け】

続きを見る

2.毎日記事を書く(2,000文字以上)

ブログを立ち上げたら、とにかく毎日記事を書きましょう。

目安は2,000文字以上です。最初は難しいかもしれませんが、とにかく目的を持って、できるだけ沢山書きましょう。

1日、『ブログのネタはないかな』と思って生活していると、どこかで「お、これは書けそうだな」というものを思い付くはずです。

人に伝えることを前提で、他人が読んでも分かるように。ここではとにかく数をこなします。

2,000文字以上と書きましたが、本当は4,000文字を目指したいところです。

ボリュームのある、まとまった1つの意見を書こうとした場合、3,000~4,000文字程度はどうしても必要になる場合が多いからです。

これを、1週間に平日5日間でも7日間でも構いませんが、とにかく毎日続けます。

とにかく毎日続ける。朝起きてロカボナッツを食べ、プロテインを飲むのと同じ勢いで、これをやります。

そんな朝食を取っている人は少ないかもしれませんが。

あ、私は朝食は米と味噌汁と魚派です。

3.1~3ヶ月ほど経過したら、過去の自分の記事を読む

これを毎日続けると、3ヶ月ほど経過した後には、総記事数が90~100記事程度になっているかと思います。

そこまで来ると、一番最初に書いた記事って、大体忘れています。


ここで、最初に書いた記事を読み直しましょう。


そして、自分の文章の問題点を洗い出すんです。

伝わらない表現はないか? 言い回しは適切か? そもそも主語が抜けていたりしないか?


最も重要なポイントは、『忘れてから読むこと』です。

書いた本人が『どんな事を書いたかはなんとなく思い出せるけど、どんな文章を書いたのかまでは覚えていない』くらいの時間を経過させるのがコツです。

毎日記事を書いていると、記憶が上書きされていくんですよ。

1記事書いて3ヶ月放置しても記事の内容はすぐに思い出せますが、毎日記事を書いて3ヶ月放置した時に、100記事近い記事の内容をすべて覚えている状態にするのはほぼ無理です。

そうすると、客観的に文章を読む事ができるようになります。

小説でもこういった文章チェックを行う事があり、有効な方法です。

4.修正点を洗い出し、また3ヶ月ほど記事を書く

どんな事が問題になっているのかが分かったら、ひとまずその記事を直しましょう。リライトです。

そうして、次の記事。つまり101記事~200記事は、自分で発見した問題点を修正した上で、記事を書き進めます。

3ヶ月程度経過したら、また自分が既に忘れている記事を読み直し、あるべき姿と比較を行います。


段々、自分の書く記事の内容が変わっていることに気付くと思います。

文章量は自然に増え、表現の幅は広がります。自然と、「他の人はどんな風に書いているんだろう」とブログを読み漁るようになり、それを自分のブログに活かし始めます。


このループさえ完成すれば、文章を書く力は相当変わっているはずです。

5.以下、ブログの総記事数が300になるまで繰り返す

これを3ループくらい、ひとまず目指しましょう。

「えっ……そんなに?」と思う事もあるかもしれませんが、毎日300記事だったら1年以内に終わります。そう絶望的な話でもないはずです。

普段、家族や友人に「今日こんなことあってさ~」と話すような内容を、ただ書けば良いというだけです。

他のスキルはまったく必要としません。

これなら、できる方も多いのではないでしょうか。

あとはやり切る根性だけです!

ブログ記事を使った文章の練習で気をつけること

この練習方法を実践しても、すぐには変化が現れません。

最低3ヶ月はループを回さないと、自分の問題点にすら気付かない事もしばしばです。

もしかすると、目に見えて効果が発揮されないので「なんだよ効果無いじゃないか」と落胆してしまう事があるかもしれないと、私も考えています。

そこで、より良い文章を書くために、私からお伝えできる『一番最初の確認ポイント』をお伝えします。

『ブログ記事チェック、一番最初の確認ポイント』

  1. 主語はあるか?
  2. 1つの文で2つ以上のことを表現しようとしていないか?
  3. 伝えたい事は明確に記述されているか?
  4. 何も知らない状態で文章を読んでも理解できるか?


それぞれ、見ていきましょう。

1.主語はあるか?

最も重要なのは、『主語はあるか?』ということです。

こう書くと、「そんなの書いてるよ! 当たり前だろ!」という言葉が飛んできそうなのですが……意外と、主語がない文章を書いてしまう事があります。

何故かと言うと、日本語は英語などと違い、『主語を省略する』という事ができる言語だからです。


たとえば、こんな文章。


「先日受け取った資料、確認させて頂きました。少々ミスはありますが、概ね問題ないと思います。修正部分を赤字で表記しましたので、確認をお願いします」

こういったタイプの文章では、『私が先日受け取った資料~』『私が修正部分を赤字で~』と書かなくても、基本的には相手に伝わりますよね。

もちろん、付けても全然おかしな文章ではないのですが。

しかし、こういった癖が付きやすいがために、こんな文章で書いてしまう事があります。

「先日受け取った資料、確認OKとのことでした。少々ミスはありますが、概ね問題ないと思います。修正部分を赤字で表記しました。確認が必要です」

これを読むと、「えっ、誰が確認したの?」「どっちが修正するの? 私? あなた?」という疑問が生まれます。


本当に、これをやってしまう人が多いです。

でもこれ、仕方がないんです。私もたまにやります。だって主語が省略できる言語なんだから、ミスしても仕方がない。


どうしてこれが起こるのかというと、『書き手の視点がぶれている』のです。

「先日受け取った資料、確認OKとのことでした」これは、報告の連携ですね。第三者目線です。

「少々ミスはありますが、概ね問題ないと思います』これは、自分目線。

「修正部分を赤字で表記しました。確認が必要です」これは、相手目線です。


このように、視点が一貫していない文章では主語が省略できないんですよ。

「先日受け取った資料、部長にも連携し、確認OKとのことでした。私も確認しまして、少々ミスはありますが、概ね問題ないと思います。修正部分を赤字で表記しました。すみませんが、修正と再確認をお願いできますでしょうか」

伝わる文章を書くなら、まずここが一番大事です。

2.1つの文で2つ以上のことを表現しようとしていないか?

通称『混ぜちゃう問題』です。すみません、勝手に決めました。

自分の頭の中でポイントが整理できていない場合に起こります。

「先日のプレゼン資料ですが、部長に連携して了承を頂き、14:00に懇親会のセッティングについて部長への報告をお願いします。このまま先方に送信して大丈夫です」

この文章では、『プレゼン資料』の件と『懇親会』の件、2つの話が入り乱れてしまっています。

こうして全く違う問題を混ぜると、明らかにおかしいのが分かると思います。

これも結構やってしまうんですよね。たとえば、以下のようなケース。


「先方の打ち合わせ、午前中に決定するようです。会議室を予約して頂いているので、資料の準備をお願いするとともに、14時から会議を開始し、終了したら別のレストランで懇親会をセッティングしています。先方は18時には日本を出るそうなので、土産を用意しろと部長からの伝言です」

詰め込みすぎて、伝えたい事が伝わりづらくなってしまっています。


このように、1つの文章で2つ以上のことを表現しようとすると、多くの場合はかえって伝わりにくい文章になってしまうんです。


「先方の打ち合わせ、午前中に決定するようです。資料の準備をお願いいたします。以下、当日のフローになります。ご確認お願いできますでしょうか。
~14:00 会議の前準備
14:00  会議開始
16:00  レストランで食事
17:00  終了
18時には日本を出るようなので、土産を用意しろと部長からの伝言です」

3.伝えたい事は明確に記述されているか?

言いたい事がなんなのか分からない! という時は、大体遠回りな表現をしていて、相手に伝わっていない事がほとんどです。

特に伝えにくい内容の時、こういった問題が起こります。たとえば、以下のようなケース。

「先日から問題になっている先方からのクレームですが、調査を行った所弊社の商品に問題がある事が分かりました。発生源は我々のチームです。すみませんが、よろしくお願いします」

事前に行動が伝わっていなければ、「何をよろしくお願いされたんだ……?」となってしまいがちです。

このように、はっきりと行動が示されていない場合、相手は何をして良いのか分かりません。

言いにくい事でも具体的に相手の行動について書く必要があります。


「先日から問題になっている先方からのクレームですが、調査を行った所弊社の商品に問題がある事が分かりました。発生源は我々のチームです。すみませんが、部長から先方に謝罪をお願いできますでしょうか。よろしくお願いします」

4.何も知らない状態で文章を読んでも理解できるか?

最後は、前提条件が合っていないために、文章が相手に伝わらないケースです。

自分が体験した事は、自分が一番よく知っています。だからこれが前提になってしまい、『相手も知っているはず』となってしまいやすいのです。

「先日行われた会議で話のあった資料について、よろしくお願いします」

たとえば上記のような文章で、もし文章を読んだ相手が会議の存在すら知らなかったら、「なんの話?」となってしまいますよね。


日常では、こういった焦点のずれているやり取りが沢山行われます。

これもまた、とても多くやってしまうミスです。100%防ぐ事は難しく、誰でも起こしてしまう可能性があります。

だから、より慎重になってこういった問題を想像し、先に潰す意識が大切です。


よく言われる話なんですが、文章上のコミュニケーションで生じる問題って、ほぼ自分と相手の立ち位置に差があるために起こる出来事なんですよ。

たとえば、とある駅の北口と南口にそれぞれ人が立っていて、どちらの出口も右側にガソリンスタンドとコンビニがある。そんな状況だと、同じ駅に居るはずなのに永遠に出会えない。

こういう問題が、文章上ではよく起こるわけです。

この問題については明確な解決策がなく、一見して文章上も問題が見られない分、とても厄介です。


このことから、『文章は一般の人に向けて書く場合でも、読者ターゲットを定めるべき』だということが分かります。

相手がどんな情報を知っていて、どんな情報を知らないのか。それを常に想定しながら文章を書くことで、一歩先のステップに進めるはずです。

ブログ記事は、書かれている内容で勝手に想像される

さて、ブログ記事を使った文章の練習方法と、練習で気をつけるポイントについて解説しました。

私はプログラミングを仕事にしているのですが、プログラミングにはこんな言葉があります。


「プログラムは、人の思った通りには動かない。書いた通りに動く」


文章もまた、同じ事が起こります。

書いてある内容で、相手は勝手に想像するんです。相手の立場で、書かれていない事を想像で補完し、意味を理解しようとします。

そうしたスタートラインの差が、伝えにくい文章が伝えにくい文章となってしまう原因になっています。

なので私も、その人ごとに話す内容を変えなければいけない事がほとんどです。


まずは300記事、人に伝える文章を書く練習をしてみましょう。それを自分で読み直せば、きっとそこに自分なりの解はあります。

皆さんが今よりも、文章上のコミュニケーションを円滑にできるようになることを願っています。

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