小説の書き方

長編小説の書き方。長い話を書くための3つのポイント

レベッカ

長い話を書こうと思っても、すぐにエタっちゃう……。
途中で集中力が途切れちゃうのよね。
みんなどうやって完結させてるのかしら。

今回は、そんな疑問に答えます。

そこそこの長さのお話を書ける人でも、いざ長編となるとうまく書けずに止まってしまうというのは、実によくある事だと思います。

でも勘違いして欲しくないのは、長編が書けないのは本人に根気が無いからではない、という事なんですよね。

長編を完結させることができないのは、単に長編小説をどうやって作ったら良いのか、その手段を知らないからなんですよ。

ということでこの記事では、どうやって長編小説を書いたら良いのかという手段を提示することで、長い物語を完結させられるスキルを身につける事を目的としていきます。

Webで公開している長編完結作は5作(1作削除されてしまいましたが)、そのどれもが60万字以上という筆者が、心折れずに最後まで長編小説を書くノウハウを伝授いたします。



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長編小説の書き方を学ぶ前に、長編ってどこからなの?

短編小説の書き方。短い物語をきれいにまとめる6つのステップでも紹介しましたが、短編・長編について、特別に文字の長さというものが決まっている訳ではありません。

ですが、ある程度の目安というものがありますので、こちらにも記述しておきますね。

ポイント

  • 掌編小説    :原稿用紙1~2枚程度(400~800字)
  • ショートショート:原稿用紙2~10枚程度(800~4,000字)
  • 短編小説    :原稿用紙10~80枚程度(4,000~40,000字)
  • 中編小説    :原稿用紙80~300枚程度(40,000~120,000字)
  • 長編小説    :原稿用紙300枚以上(120,000字~)

ということで、長編小説というのは原稿用紙300枚以上、文字数では12万字程度以上。ざっくり、文庫本一冊ではまとめきれない量の小説について、長編小説と呼ぶ事が多いようです。

これだけの文章量ともなると、一筋縄では行きませんよね。毎日5,000字書いたとしても、24日以上かかる計算です。平日だけ書くという想定ならば、1ヶ月を超えてしまいます。

実際、筆者が毎日5,000字書いていた時も、60万文字以上の作品となると、完結までには半年~1年以上かかっていました。

この長さというのが長編小説史上最大の敵であり、最も高い壁であり、困難です。

どのあたりが困難なのか、下記で説明していきましょう。

長編小説の書き方でつまずくポイント

先を思いつく事ができなくなった

これだけの長い話になってくると、自分が予め持っていたネタなど一瞬で切れます。

光の速さで切れます。持ちネタ・持ち知識だけで書けるという意識をまず捨てた方が良いと断言できるくらいです。

そうすると、書こうとしている小説の続きを思いつく事ができなくなり、詰んでしまうのです。

やはり自分には無理なのか……。

ですが、慌てる事なかれ。実はここには、別の問題が潜んでいます。

これは特に、長編小説のプロットについてあまり知識が無い場合に起こる現象です。

先を思い付けないから問題なのではなく、展開するための要素を予め考えておかなかったため、文章を書く段階で考えようとしている事が問題なのです。

本当はプロットの段階で決めておかなければならなかった事を、長い話を突き詰めて考えた事がないため、文章でどうにか解決しようとしてしまっているのです。

別の良い話を思い付いてしまった

1ヶ月以上という長い期間になってくると、必ずと言っていいほど、自分が書いている小説について疑問を持ち始めます。

本当にこれで面白いのか……?

これで誰か、楽しんで貰えるんだろうか……?

一度そう思ってしまうと、次に考えることは『実はもっと面白い話を作れるんじゃないか?』という疑問です。

こうなると、自分が書いていた長編小説に関して魅力を持つことができなくなり、容易く断念してしまうのです。

長編小説を断念してしまうポイントは、大きく分けてこの2つです。『先が作れなくなった』か、『別の話を思い付いてしまった』です。まあ細かく分けて行けば沢山あるんでしょうが、ほとんどこの2択と言って良いでしょう。

ならば、どうやってこの2つの現象を克服すれば良いのでしょうか。

長編小説つまずきポイントを回避するための書き方

長編プロットを話に合わせてうまく書いていく方法

さて、まずは『先を思いつく事ができなくなった』という問題に対しての回答です。

これはプロットの段階で話を作り切れなかったがために起こる現象のため、長編プロットを書くための知識を備える必要が出てきます。

レベッカ

そうは言っても、途中で話が変わってくる可能性だってあるし。
予め考え切ってしまうと、途中で興味を無くしてしまうかもしれないし……

それはよく分かります。ですが、長編プロットを綺麗に書き切った時、文章を書いていくのはとてもスムーズになり、楽しさが増してきます。少なくとも、興味を失う事はないです。

これは書いてみないと分からない感情かもしれませんが……綺麗なプロットができると、こう思うんです。

これだけ面白いのだから、ちゃんと小説にして書き切らないとね!

レベッカ

内容が良いほど、そういった風に思えるようになってきます。なので、まずは長編プロットを考えてみましょう。

とは言っても、最初から最後までプロットを考え切ってから挑むのは、プロットを作るのにも時間が掛かってしまい、心が折れる原因となってしまいます。そんな時、私がおすすめしているのは、まずは大筋だけを考えて、各章ごとの詳細なプロットを後から決めるという方法です。

つまり、あらすじのような部分だけを先に考えておくのです。

実際にその各シーンで、登場人物がどのような振る舞いをするのかといった事については、後回しです。

例えばそれで、各章で達成しなければならない目標だけが定まっていれば、自ずとプロットを書く時にはそういった流れになってきます。

  1. 主人公とヒロインが出会う章。二人が信頼関係を結ぶところまで。
  2. 主人公がヒロインと力を合わせて、天下一武道会に参加する。優勝はできない。
  3. 主人公とヒロインが離れ離れになる。再会するためにあの手この手を尽くし、再会まで。
  4. 再び出会ったヒロインが暴走する。主人公がヒロインの暴走を止めるために覚醒する章。

書いた内容はかなーり適当ですが、まあ大体こんな感じで、何が起こるのかを先に定めてしまうのです。

そして、この各章で行われる中身を、今度は詳細なプロットで落としていきます。

三幕八場を応用した物語の設計

さて、長編になればなるほど物語を書くのは大変です。何故なら、手前でやった事を同じ小説の中では繰り返せないからです。

書けば書くほどがんじがらめになっていき、制約が厳しくなっていってしまうんですね。

そこで、どうやってそれを切り抜けるかというと、物語のテンプレートをある程度定めてしまうというのが結構有効です。

数ヶ月~それ以上かかるような小説になってくると、ぶっちゃけ確実に自分が過去に書いていた小説の内容を忘れてしまいます。そんな時、過去に何が起こっていたかを概要だけでも思い出すために、起承転結や三幕八場といったプロットのテンプレートを流用するのです。

まったくフリーハンドで書いた文章を後から思い出すのは困難ですが、プロットの段階である程度ブロック化されていれば、後からそれを思い出すのは思ったよりも簡単になります。

起承転結はともかく、三幕八場というのはあまり聞き慣れない方も多いと思います。三幕八場というのは小説よりも映画などで用いられる物語の作り方で、ハリウッドなどがよく採用している方法です。

こちらについては以下の記事にまとめておきましたので、よろしければどうぞ。

参考小説の書き方、簡単に面白くできる定番テンプレートをご紹介!【三幕八場】

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物語は――合体する。

次に、『新しいお話を思い付いてしまった』という問題に対する解決策ですが、これは可能な限り、『新しいお話』として思い付いた内容を今書いているものに統合してしまうというのがおすすめです。

何も設定をコピーするという事ではなくて、自分が面白いと思って発想した小説の要素を、積極的に取り入れていきましょう、ということです。


これは、新しい話を書きたくなってしまった時の特効薬です。


つまり新しい話を思い付いてしまうという事は、今自分が書いている作品の魅力が、自分にとって色褪せてきてしまったという事ですよね。そこで、新しい要素として別の物語を思い付いてしまうから、そっちを書きたくなってしまう。

しかし、自分が発想した『新たに面白い話』が、今自分が書いている小説に統合されてしまったとしたら?

少なくとも、今書いている小説に対してのモチベーションが上がります。

小説そのものも多くの場合は面白くなりますし、デメリットもないです。唯一難しいのは、『作品を統合させる』という意識を持っていても、中々発想ができずに難しい局面に到達する可能性があることでしょうか。

しかし、長編小説を書くなら、ぜひそういった視点を持って、自分が書こうとしている小説の未来を積極的に変えていってしまうというのをおすすめします。大筋の部分は変えずとも、エッセンスとして物語を面白くする方法は、実は身近な所に潜んでいる可能性が高いです。

作品を統合するという観点が無ければ、せっかく長編小説を書こうとしているのに、自分が書いている小説は始めが一番面白くてあとはそうでもない、といった現象が起こってしまいがちです。

始めは難しいかもしれませんが、コロンブスの卵のようなもので、一度やると癖になります。意識してやってみましょう。

まとめ:長編小説の書き方は、慣れればそう難しくない。

今回は長編小説を書く方法について見ていきました。

要は短い複数の話をいくつも繋げて書くようなもので、そこに大筋が追加されるだけとも言い換えられます。1本2本、短編~中編小説を書いたことがあれば、実はそう高いハードルでもないと私は考えております。

これを機会に三幕八場についても知識を持って頂いて、飽きない・テンポの良い長編小説を書くことに挑戦していただければと思います。

それでは、今回はこんなところで。

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