小説の書き方

小説における悪役の書き方で、注意しておきたいポイント5つ

レベッカ

そろそろ小説に悪役を登場させようと思っているのだけど、なんだか絵に描いたような悪役になってしまって、あんまり魅力がないのよね……。
どう書いたら、良い悪役になるのかしら?



そんな悩みを持っている方向け。



一見して簡単そうに見えても、意外と難しいのが悪役ですよね。私も色々な悪役を試して、ようやく『これだけは抑えておこう』と思えるポイントが見つかった段階です。

Web小説を書いて7年目。これから小説を書きたいと思う方に、有益な情報をお届けする事を目指します。

この記事を読むと、こんな事が達成されます。

  1. 悪役で気をつけておきたいポイントが分かる
  2. 今すぐ利用して、自分の悪役を魅力的にできる
  3. 悪役を良くすることで、主人公も魅力的にできる


悪役というのは小説においてとても重要で、きちんと作り込めば作り込むほど、物語が面白くなっていきます。

それでは、見ていきましょう。



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小説における悪役の書き方で、注意しておきたいポイント5つ

さて、この記事では悪役を書く時に気をつけておきたいポイントを、順位形式で5つお送りします。

私が実際に小説を書いていく中で、『ここは気をつけておいて正解だったな』と思うポイントのみに絞りましたので、取り入れられる部分はきっとあるはずです。

もし今小説を書いている最中なら、これらの全てをいきなり網羅しようとするのではなく、できる所から取り入れるだけでも、物語に深みが出て良くなります。

というのも、全てを網羅するためにはどうしても設定・プロットの段階から考えなければいけない事が多く、既に登場させてしまった悪役では難しい所もあるからです。

それでも、なるべく取り入れる方法が分かるように書いていきます。


さっそく本編に進んでいきましょう。

小説の悪役ポイント第5位:特徴的であること

第5位は、『特徴的であること』です。

これはよく、『身体的特徴』のみに絞ってしまう事が多いのですが、最も特徴的でなければいけないのは中身、つまり『性格』のことです。

その悪役がどんな部分に喜びを感じるのか、どんな部分に怒りを感じるのか。そういった、感情的な部分です。

主人公には思い入れが強い事が多いので、とても細かく作り込むのですが、悪役についてはおざなりになってしまう事がよくあります。

特に長編で、その章にしか出てこない役など、作り込んでも長く活躍させられる訳ではない所って、手を抜きがちなんですよね。


でも、悪役の性格が特徴的であるだけで、物語の進行は相当有利になります。

悪役の感情が動くポイントに合わせて主人公を動かしてあげることで、より衝突に勢いを付けやすくなったり、個性的な物語になりやすくなります。


たとえば『人の彼女を無理矢理奪おうとする悪役』がいたとして、それが何の変哲もないナンパ男だったら、話を動かすのは結構難しいですよね。

しかし、これが『女性の巻髪が好きで好きで、ヒロインの巻髪を死ぬほど愛してしまう人』だとしたら、物語の幅がかなり広がると思いませんか。

こうした手法は、悪役の性格をどこか一方にすごく尖らせることで達成することができます。

『何かが強烈に好き』『何かが強烈に嫌い』といった、悪役ならではの特徴を作るようにしましょう。

小説の悪役ポイント第4位:主人公と触れるきっかけがあること

第4位は、『主人公と触れるきっかけがあること』です。

これも意外とおざなりになりがちなのですが、敵だからといって、主人公に接触する理由がないのに登場すると、「なんか出てきたな……」という漠然とした感想になりがちです。

キャラクターの『初登場』って、めちゃくちゃ重要なんですよ。初登場のシーンが印象薄いと、長く登場できないキャラクターはどうしても印象が薄いままになってしまいがちなんですね。


わざと初登場の印象が薄くしている場合や、途中から初登場ばりに色濃い登場シーンがある場合などは、この限りではありません。

でも多くの場合、『印象が薄くて途中から濃くなる』という展開が許されるのは、長く話に関わる事ができる味方側の登場人物だけです。

悪役の場合は登場シーンが味方と比べてうんと制限される事が多いです。だから、余計に難しいんですよ。


よくありますよね。突然出てきたチンピラが突然主人公に絡んできたとか、ある日突然、特に理由もなく学校教師に目を付けられるようになって、面倒なことになったとか。

すぐに対処できる軽いシーンだったら良いのですが、そんな風に軽く登場したキャラクターが小説内の重要な悪役だとすると、注意が必要です。

これは、悪役の特徴的な性格と一緒で、『登場の仕方がユニークである』という所にこだわると、解決する事が多いです。

主人公と触れ合うきっかけは、なるべく特徴を持ったものにしましょう。

小説の悪役ポイント第3位:主人公と相反する存在であること

第3位は、『主人公と相反する存在であること』です。

これは、何も完全に正反対の性格でなくても良いです。ここで意識しなければならないことは、『主人公が受け入れられないスタンスを持っている』登場人物にする、ということです。

悪役である以上、主人公とはどこかで敵対関係にならなければなりません。

そして、主人公と敵対関係になるためには、主人公側から見て、どうしても主人公にとっては受け入れられない要素というものを作っておかなければならないのです。

特別相手のことが許せない状況でもなければ、敵対関係には中々ならないですからね。

あまり悪役っぽくない、ライバルのような敵役を想定している場合はこの限りではありませんが、一応それは『悪役』とは少し異なる印象になると思いますので、ここでは除外しておきます。

悪役の考え方・価値観が気に入らないから、お互いに敵対関係を作ろうとするのです。

とくに理由もなく、降りかかる火の粉を払うだけなら、それほど深みのある関係にはなりません。


ある意味『悪役』という存在は、『味方』とよく似ています。主人公に深く関わり、本当なら仲良くなれる存在でもあるほどの立場だけど、考え方・価値観が違うので、敵対関係になっているのです。

その位のキャラクターな方が、より面白いドラマが生み出されます。

だから、問題が解決すると仲間になったりもしますよね。特にジャンプマンガ系の熱い少年マンガなどは、敵が峠を越えると味方になるシチュエーションは盛り上がります。

そのために、主人公とは違うスタンスを持った登場人物を作りましょう。

小説の悪役ポイント第2位:悪役となるだけの過去を抱えていること

第2位は、『悪役となるだけの過去を抱えていること』です。

これはかなり重要なことで、面白い悪役を作りたいと思ったらほぼ必須と言っても良いくらいの要素です。

たとえば、コンビニ強盗をする悪役がいたとして、それがただ『コンビニ強盗をした』というだけだったら、特に愛着もわかないですよね。

しかし、これが『生活に困窮していて、生活保護も貰えない立場の人間で、病気の母親に飯を食わせるために行うコンビニ強盗』だとしたら、どうでしょうか。

一瞬にして、とても悲しい過去を背負った登場人物になります。


悪役というのは、悪役だから悪い事を考えているのではなくて、悪い事を考えざるを得ない何らかの理由があるんです。

もちろん別にそうでなくても良いのですが、面白い悪役を作りたいと思うのなら、そちらの方がより盛り上がります。

これは何も、『悲しい悪役』だけではなく、『勧善懲悪』の悪役にも応用する事ができます。

つまり、少し考え方が普通の人とズレている事によって、悪役の道を進まざるを得なくなったという事をどこかで示してあげるのです。

愉快犯故の、どうしても悪事を働きたい理由やメリットを作るという事ですね。

これは効きますよ。書いている本人も先を書いていくのがより楽しくなります。

主人公も部分的に共感してしまったり、やれることがとても広がりますね。

小説の悪役ポイント第1位:強いこだわりを持っていること

第1位は、『強いこだわりを持っていること』です。

他の要素を全て喰らうほどの強烈な意味を持っているので、今回第1位としてご紹介します。

ここで言う『強いこだわり』とは、『強い目的』とも言い換えられます。

つまり、悪役に『こうしなければならない』という目的、叶えたい野望を持たせてあげるのです。

何もせずのほほんとしている悪役よりも、主人公とぶつかるべくしてぶつかる悪役の方が納得ができますよね。

むしろ、最低限ここさえ抑えておけば、他の事はある程度どうにでもなります。

そして、この『強いこだわり』は、小説を書いている途中。つまり、既に平坦な悪役を登場させてしまった後だったとしても、後付で付与する事ができるんです。

目的は、力です。より強く、どうしても叶えなければならない目的を持った人間ほど、小説の中では印象に残る登場人物として見えるようになります。

主人公の前に立ちはだかる存在ですから、この『こだわり』だけは、他の何を犠牲にしても持っておくようにしたいものです。

主人公自身が強いこだわりを持っているからこそ主人公になる事が多いので、悪役もこだわりを持っていると、自然とそれは衝突するようになりますから。

「この悪役好きだなー」と思うような悪役には、すべからくこの『強いこだわり』、『強い目的』があります。

これから悪役を作るという場合にも、まずこの『こだわり』から最初に考えるようにすると、スムーズに悪役を発想することができるはずです。

小説における悪役は華

さて、ここまで悪役を考える上で気をつけたいポイントについて書いていきました。

悪役って、重要です。主人公にどれだけ魅力があっても、悪役に魅力がないと物語が活きて来ません。

小説においては、悪役こそが華なんです。

今回ご紹介したポイントは、以下の5つです。

  • 第5位:特徴的であること
  • 第4位:主人公と触れるきっかけがあること
  • 第3位:主人公と相反する存在であること
  • 第2位:悪役となるだけの過去を抱えていること
  • 第1位:強いこだわりを持っていること


この5つを全て揃えると、オリジナルでも文句無しの面白い悪役が作れるのではないかな、と思います。

また、今すでに話を書き進めている最中だとしたなら、これらを盛り込んでいく事を意識してストーリーを考えて貰えると、より悪役が活きた話になってくれるのではないでしょうか。

主人公と違って、長い話でも一部しか登場しない事も多い悪役。

より魅力のある悪役が書けるようになることを願っております。

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