小説の書き方

小説のバトルアクションの書き方をたった5分で説明する

ジョージ

小説のアクションシーンがどうもうまく書けないなあ……。
大体、『動きのある描写を文字でやれ』って、矛盾もはなはだしいと思うけど、どうなんだろう。
何かアクションを書くコツってあるのかな。



そんな疑問を解決します。


小説のアクションシーンは書くの難しいですよね。50~100万字くらいのバトル小説を3作くらい完結まで書きましたが、未だに難しいと感じます。

『アクション』にも色々種類があると思いますが、今回は主に『バトル』の書き方を通じて、『アクション』全体の書き方が説明できればと思っています。

Web小説書き6年目です。これから小説を書きたい人に向けて、役に立つ記事を目指します。

この記事では、こんな問題を解決します。

  • 小説のアクションシーンがうまく書けない
  • どうも、『何を言ってるのか分からない』と思われてしまう
  • バトル描写のあるシーンで読者が離脱してしまう


970万PVを獲得した『超・初心者(スーパービギナー)の手引き』で散々研究したことです。

きっと役に立つだろうと信じています。

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小説のバトルアクションの書き方をたった5分で説明する

いきなり結論、アクションシーンが『何を書いているか分からない』状態になってしまうのは、以下の3点を網羅していないからです。

  1. アクションを起こしている主役の行動が明確ではない
  2. どういった状況なのか、筋道立てて理解できる情報がない
  3. 『スピード』を意識した構造になっていないため、文章がきちんと最後まで読まれていない


どういうことか、詳しく説明していきます。

①アクションを起こしている主役の行動が明確ではない

『行動』には2つの意味があって、そのどちらもが把握できる文章になっている必要があります。

具体的には以下の2つです。

  1. なぜアクションを起こそうとしているのかの『動機』
  2. 実際にアクションを起こしている主人公の『動き』


このどちらもが網羅されていなければいけません。

まず、そもそもどうして主人公がアクションを起こそうとしているのか、もしくは巻き込まれているのか、そこが分からなければシーンの意図が伝わりませんよね。

なんかめちゃくちゃカレー食べまくってる映画を発見したけど、そのタイトルが『全国のラーメン100選』だった、みたいな感じです。

これでは伝わるものも伝わりません。


だから前提として、『アクションの入る手前のシーン』がすごく重要です。


ここの入り方が悪いと、読者に『正しい意図』で読んでもらえないんですよ。

ある日突然、モンスターに遭遇しました。戦い始めるんですが、『なんで戦うの?』という所が明確でないと、不自然な文章だと感じられてしまう事があります。


また、『動き』に関しては、読者の『スピード』に影響を与えない範囲で、なるべく詳細に情報を与えるようにしましょう。

『相手が向かってきた!』『剣で斬った!』『相手が倒れた!』といった単純な描写になってしまうと、単調なので読者にとってはストレスになってしまいます。

『ドラクエの戦闘シーンだけ』を映画で2時間やられるみたいな気分になっちゃいます。

せめて、『どのように』『どこへ』行動が起こされているのか、それくらいは書くようにしましょう。


②どういった状況なのか、筋道立てて理解できる情報がない

小説というのは想像して解釈する作品なので、文章で書かれていない事は想像するしかありません。

これがアクションにとっては結構ネックで、思った以上に読者は内容について把握できていないです。

どこで戦っているのか。位置関係はどうか。どういった速度で近付いてきて、何が行われているのか。

それを理解できるように付け加えてあげるだけで、驚くほどアクションシーンのテンポは変わって来ます。


逆に、これが無いとどれだけアクションシーンに勢いがあるつもりで書いていても、全く伝わっていない可能性があります。

たとえば、主人公が大きな城に向かっていったとしますよね。

そこには恐ろしい魔王が居て、さまざまな敵と戦った結果、最上階で魔王と対峙します。

激しい剣と剣のぶつかり合いがあって。主人公は追い詰められてしまいました。

そして、窓から落ちてしまいます。

この文章の問題がどこにあるか分かるでしょうか。


記事なので、正解を言います。

魔王の姿に関する描写が無いので、『激しい剣と剣のぶつかり合いがあって』という言葉から、ようやく「あ、この魔王、剣持ってるんだ……」と理解する事になるわけです。

どうぶつかり合ったかが分からないので、『なぜ窓から落ちたのか』もよく分かりません。


どれだけ気を付けていても、必ずどこかでこういった事をやってしまいます。

『自分は読者にどこまで状況を説明できているか』、意識して文章を書くようにしましょう。


ただし! 小説では状況説明が長くなるほど読者はストレスを感じる傾向があるので、『可能な限り詳細を説明する』のではなく、『情報は少なくても、きちんと整合性が取れるよう説明する』という意識が重要です。

たとえばこの状況で、『主人公の持っている剣がその道何十年のベテランが作った超合金で』などの情報は、基本的には必要ありませんから。


③『スピード』を意識した構造になっていないため、文章がきちんと最後まで読まれていない

最後は『スピード』です。これってよく言われる事なんですが、少し難しいですよね。

「じゃあどうしたらスピードが出るんだよ」って思いませんか?

国語で出てくる『作者の気持ちを答えよ』みたいな問題と似ていて、ハゲそうになります。

これも結論から先に行きます。

『スピード』とは、以下2つの要素によって説明することができます。

  1. 主人公にアクションシーンへの強い行動目的があること
  2. 意思決定と行動の段落がはっきり分かれていること


順番に説明していきます。

主人公にアクションシーンへの強い行動目的があること

たとえばバトルでは、主人公がそのバトルで勝利することに強い目的意識を持っていると、スピードが出ます。

『先を追い掛けたくなるので、読者の読むスピードが上がる』ということです。

『爆盛チャーハン2皿食べたら1万円』にただ挑戦するか、パチンコで全財産スッてなけなしのお金で挑戦するかの違いです。

これは本当に差が出ます。

たとえばあなたも、『落ちても大丈夫な試験』と、『落ちたら将来が危うい試験』の2つに遭遇した時どちらに集中するかと言ったら、当然『落ちたら将来が危うい試験』に集中するじゃないですか。

読者はスポットライトを浴びている主人公に注目し、共感することで読むスピードを上げます。主人公が強い目的を持っていると、それはそのまま読者に反映されるようになるんです。

何らかのアクションを起こす時には、そこになるべく強い目的を持たせるようにしましょう。

意思決定と行動の段落がはっきり分かれていること

これは、ノーベル賞を受賞した心理学者、ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』という本が参考になります。

人間の意思決定は、『直感的な早い思考』と、『論理的な遅い思考』の2つに分けられている、という考え方です。


必要なことは、文章の主軸をこの構造に合わせることです。


たとえばバトルでは反射神経を必要とする素早いやり取りには『直感的な早い思考』を使い、なるべく文章を削り、直感的な行動を主軸にした文章にします。

このとき、直感的に理解できる文章でなくてはいけないので、難しい漢字などは使わず、なるべく一目で分かりやすい表現にします。


相手との距離が離れて考える余裕ができた時に、初めて『論理的な遅い思考』を使い、戦略を練り、次の行動を主人公自身に考えさせます。

主人公が論理的な思考を使っている時には、直感的な見やすさよりも論理的な理解のしやすさを重視します。


これを実践することで、『その主人公が今、こんな状況である』という事が肌感覚で分かるようになり、主人公と読者の一体感が増すため、スピードが出るというからくりです。

これを知っているか知らないかで、アクションシーンの見やすさが180度変わります。

ぜひ、実践してみる事をおすすめします。


小説のアクションシーンは、自分なりの書き方を見つけられると楽しい

普通の人が1分あたりに読める文章量は、400~600字程度らしいです。

読了時間を5分以内に収めるということで、今回は3,000字以内で重要部分を説明することに全力を注いで記事を作ってみました。

書ける文字数が決まっていると、何を書こうか悩みますね。『最低限これだけは』という部分を説明したので、とても凝縮されたと思います。


この記事に書いてある事を実践すれば、少なくとも『わけがわからない』と言われる事はないはずです。

まとめると、『行動目的を明確にすること』『筋道を立てること』『スピードを出すこと』という3点ですね。

このブログではこの記事のように、私が持っている小説に関する知識を色々なコラムとして書いています。

もし良ければ、他の記事も読んでみて頂けると嬉しいです。


それでは、今回はこんなところで。


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