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こんなタイプの人はベンチャーには合わない【自分の性格を分析しよう】

クリス

学生時代の先輩からベンチャー企業に誘われた。
「一生で一度の成長するチャンス」と言われて、確かに自分でもそう思う。
大変そうだけど、やってみようかな!



あなたはどれくらい挑戦するのが好きですか?


ベンチャー企業に所属して10年以上経ちます。周りのベンチャーに勤めていた人は社内・社外含めて、ほぼ全員が辞めました。そんな経験から、情報を発信します。

よくある話で、ベンチャー企業を起こした当初はとにかく人手が足りないので、友人・知人を通して声がかかったりします。

もちろんそれに挑戦するのは大いにOKなのですが、中には「明らかに自分の目標と合っていないだろう」と思われる人が、ひょこっと顔を出したりするものです。


というわけでこの記事では、私の周りで辞めていった人達を背景に、明らかにベンチャーには入らない方が良いであろう人のタイプを紹介します。

あなたが不幸にならないために、この記事を読んで「ここは当てはまっているな」と思ったら、ベンチャー企業への転職を再検討してみてはいかがでしょうか。

それでは、さっそく本編に進みましょう。

Contents



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こんなタイプの人はベンチャーには合わない

結論、以下に該当する場合は下記説明部分を読んでみて頂きたいなと思います。

  1. 平和が一番・人間関係重視
  2. 安定した給料が欲しい
  3. 分からない事は苦手
  4. 仕事には何よりもやりがいを求める
  5. 自分のペースで仕事したい
  6. 正直、責任は取りたくない
  7. 優秀な人と仕事がしたい!


もちろん、これらの問題がクリアされていると自分で思うなら、ベンチャーに合わないという事はないと思います。

もしこれらに該当していて、「確かにそうだ」と思うようであれば、自分の選択を見直すチャンスとなるかもしれません。

それでは、詳細を見ていきましょう。

1.平和が一番・人間関係重視

ベンチャー企業は、おそらく数ある企業の中で最も平和から遠い企業です。

会社は安定していませんし、事あるごとにピリピリします。

『仲間と協調してやっていこう!』と言うよりは、『なんとかして利益が出したい』という人間によって構成されている事が多いです。

時には仕事ができる・できないの話で衝突することもありますし、たとえ若くても優秀な人が評価されて上に行く事があり、そこでまた不満が生まれる事もしばしばです。

良い意味では野心に満ち溢れた人が揃っている場所であり、悪く言えば『落ち着いてみんな仲良く』という穏やかなタイプの人が現れにくい環境でもあります。


まあこれは私とその周囲の小さなベンチャー企業の話を集約した結果の感想なので、すべてのベンチャー企業がこうだという訳ではありません。

でも、成長途中のベンチャー企業がギラギラしやすいというのは実際、あると思います。必ず利益を出さなければいけないので、追い詰められている事が多いですし。

なので、「あんまり人と意見を戦わせたくない」と思う方は、転職先の人間関係を深く観察すると良いことがあるかもしれませんね。

2.安定した給料が欲しい

これはイエローカードです。私が出会った中でも、こう考えている方はかなり多かったです。特に、フリーターからベンチャー企業に入った人。

なんとなく、ベンチャー企業だって会社なのだから、以下のような要素があると勝手に判断してしまいがちなんですよ。

  • ベンチャー企業といっても、賞与くらいは必ず出るだろう
  • ベンチャー企業といっても、毎年昇給はするだろう
  • ベンチャー企業といっても、福利厚生はあるだろう
  • ベンチャー企業といっても、退職金はあるだろう


ないです!!


いや、もちろん全ての会社が無いわけではないです。なので、こういった要素を求める場合はちゃんと調べた方が良いでしょう。

私の同僚も、『毎年昇給はするだろう』と勝手に判断して、身の丈に合わない資産運用をして撃沈した方が居ました。

最も安定とは遠く離れているのがベンチャーですから、給料が最低限貰えていれば吉だと思うくらいの温度感がちょうどよいです。

成功すると爆発的に給料が伸びる可能性もあるので、ここは耐えましょう。

3.分からない事は苦手

ベンチャー企業の仕事は、ほぼ例外なく分からない事のオンパレードです。

それは、『自分にとって分からない』ではなく、『会社の全員が分からない』ということです。そうでない場合は相当環境が良いと考えるのが無難です。

誰にも分からない問題を解決しないと、仕事にならない時だってあります。


何しろ新しい商品・事業に挑戦している訳ですから、山あり谷ありなんです。

そのため、『自分のスキルを活かした仕事!』『自分の経験を活かした仕事!』という価値観を持っている人は、少し考え直した方が良いかもしれません。

自分の持っているスキルだけでは戦えないので、常に勉強を続ける事になります。

「こんな問題が発生したんですが」という問いに必ず誰かに答えてもらえる環境が欲しいなら、少なくともベンチャー企業は合わないだろうと思います。

4.仕事には何よりもやりがいを求める

一見ベンチャー企業に合っていそうなこの考えですが、『やりがいとは良いことばかりではない』という部分には注意が必要です。

なんとなく、『先進的な技術を使って、面白い商品やサービスをバリバリ作っているのがベンチャー企業』というイメージが先行しやすいんですよ、ベンチャー企業って。

実際は、少人数体制で行う事が多いので、相当に泥臭いです。

リーダーも積極的に商品開発に参加し、自らの力で作り上げるので最初は問題・課題が非常に多く、自分が生み出した問題に自分でハマってその解決に追われたりします。


たとえば対企業向けの商品を開発していたとして、『他の人が作った問題に対して自分が出ていって謝り、問題を解決する』というところに『やりがい』を感じられるかどうかです。

たとえば一般向けの商品を販売していたとして、露骨なクレームに嫌な顔ひとつせず対応することに『やりがい』を感じられるかどうかです。


私の後輩はこのあたりの感覚が無かったので、なんとなくイメージ先行でベンチャー企業に入社して、「それは私の仕事ではないのでやりません」と連呼した結果、早期に会社を辞めることになりました。

この話でもし衝撃を受けるようであれば、どこまでが『やりがい』なのかを、今一度確認してみてはいかがでしょうか。

5.自分のペースで仕事したい

どうも『ベンチャー企業は自由』というイメージを持って入社される方が多く、「ここなら自分のペースで仕事ができると思いました」と言ってから、苦労されている方をよく見ます。

ベンチャー企業は仕事のスピードが速いです。今日決まったことを明日から実行開始、何なら今から開始、というくらい速いです。

常にめまぐるしく自分の仕事は変わっていきますし、自分にできる最速で仕事をさばいていかなければ、作業に圧殺されて身動きが取れなくなってしまうこともしばしばです。

確かに、制度的には自由な事も多いです。

でも、仕事に関して言うとその限りではないんですよね。

私の知り合いにも、ベンチャー企業に入社した後、仕事を振られるペースが速すぎて捌き切れず、最後は辞めてしまう方がいました。


とはいえ波がある事が多いので、暇な時はものすごく暇だったりもします。バランスが悪い会社もあることは、注意が必要です。

6.正直、責任は取りたくない

これはもう、絶対に合わないです。他は「まあ、こういう場合もあるよね」と柔らかく言う事ができるのですが、これは正直、止めたほうが良いと私は思います。

ベンチャー企業は基本、判断の連続です。会社としても個人としても、常に何かしらの判断を求められています。

それは、判断に責任が伴うということです。

『手取り足取り誰かに教えてもらいたい』『言われた事だけをやっていたい、責任は取りたくない』と考える人は、ベンチャー企業は避けた方が良いかもしれません。


昔、私の知人で「上司がきちんと仕事を指示しないから自分ができるようにならない」と文句を言っている人がいました。

でもよくよく話を聞いていくと、上司はきちんと仕事について説明する時間を取っているんです。

話をし終わってから、いざ自分がやるタイミングになるとうまくできず、「彼の説明が悪い」という結論になってしまっていました。

「それで、疑問点についてはちゃんと聞いたの?」と聞くと、「説明が悪く、頭にきたので聞かなかった」と言います。まあ私は部外者だったので、何も言いませんでしたが。


まあここまで極端な例は稀かもしれません。

常に新しい事をやっていくベンチャー企業で、どんな状況下でも100%誰でも行動できるように指示をしていくというのは正直、至難の業です。

少なくともベンチャー企業では、あなたの仕事の責任はあなたが取らなければなりません。

そこだけは意識して、会社選びをして頂きたいのです。

7.優秀な人と仕事がしたい!

最後は『優秀な人と仕事がしたい』です。

ベンチャー企業に優秀な人を求めて入社する人は、かなり多いと言って良いでしょう。

なんとなく、少人数で仕事を回していく力を持っている人が集まるので、そんなイメージが先行するのだと思います。


しかし、単にスキルがある人という観点でいくと、専門的な技術を扱っている大きな会社の方が学べる事は多いです。

もちろん環境差があることで、会社によっては優秀な人が集まっているケースも多くあるでしょう。

しかし一方では、資金が少ないために人を雇えず、技術力で苦戦しているベンチャー企業もあります。

そういった会社はごく数名の優秀な人が仕事を回している状態で、とてもその人から技術を吸収できる状態ではない事があります。

見ているだけでも成長できるのならば考えなくて良い事かもしれませんが、『優秀な人から教えてもらうんだ』と考えている場合は、真剣に就職先を検討した方が良いかもしれません。

ベンチャー企業でなくても良い人がいる

さて、『こんな人はベンチャーに合わない』という人のタイプについてお話してきました。


ベンチャー企業に求めることが『自己実現』のようになっている方は多いです。

もちろん会社の経営をまるごと見られる位置で仕事ができるという利点はあり、そういった意味では自己実現に近い所にあるのかもしれません。

しかし、逆に言えばそれは、『自分が経営者に近い立場で仕事をしなければならない』という事でもあります。


安定した給料を貰えて、楽しい人間関係があり、休日は趣味に没頭し、残業は少なく家庭が大切にできて、人生が充実している……。

そんな人生を今すぐ送りたいと思うのであれば、どちらかと言えば大企業の方が性に合っているのではないかな……と、私はベンチャー企業所属ながら思います。

ぜひ、自分にとって最良の選択となるかどうかは、真剣に考えて頂きたい。

一度ベンチャー企業に入社したら、その経歴は二度と消せませんから。


理想の人生を送るために必要な、判断材料の足しになっていれば幸いです。

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