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ベンチャー企業への転職リスクを管理する3つの手段【実体験から語る】

クリス

新規事業を立ち上げている所に入ってみたいな、とは思う。
だけど、やっぱりリスクが高いでしょ? 生活できなくなるのは困るなあ。
入ってすぐに倒産しても困るし、何か良い方法はないものか。




そんな悩みを解決します。



ベンチャー企業への転職は、一般的にはリスクが高いと考えられていますよね。

明日のご飯が食べられるかどうか分からない環境で、激務に追われる日々……そんなイメージを持っている方も、多いのではないでしょうか。

では実際のところ、どうなのか。リスクはあるのか。

ベンチャー企業に10年以上居るので、今の段階で分かっている事を共有します。

  • ベンチャー企業に転職してみたいけど、勇気が出ない
  • なんとなく、すごく大変なんだろうという予感がある
  • 挑戦意欲とリスクとを天秤にかけて、身動きが取れない


今回はそんな人向けに、基本的には転職したい気持ちを肯定する記事になっています。

もちろん諸手を挙げて『ベンチャーバンザイ!』などと言うつもりはなく、ベンチャー企業にもリスクはつきものです。

それらをどのように管理していくのか。具体的な方法をお話します。

Contents



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ベンチャー企業への転職に伴うリスクとは

私は独身のうちからベンチャー企業に転職したので、特に問題はなかったのですが……事実、ベンチャー企業というのはリスクのカタマリです。

低賃金。激しい残業。安定しない休日。突然の方向転換。出るかわからない退職金。etc...

そんな環境下で働くためには、やはりリスクを管理するという考え方が重要になってきます。

これがとても大事なのですが、リスクがあるから行くとか行かないとかではなくて、リスクを管理すること。

まずは、ベンチャー企業にどういったリスクが潜んでいるのかという背景について、語って行ければと思います。

1.倒産・リストラのリスク

どうしても付きまとうのがこれです。倒産・リストラ

ベンチャー企業は人が少ないから、倒産はともかくリストラはないだろうと考える方もいますが、これは間違いです。

現実は、そもそもベンチャー企業には経営資金があまりないので、むしろリストラのリスクは高いと見るべきです。

経営不振に陥った時、資金調達がうまく行かない事も多く、『削れる費用が人件費のみ』といった状況が頻繁に発生するからです。


リストラまでは行かずとも、給料未払いという形で現れる事もあります。

基本的に『仕事は自分で作る』くらいの意識で参加しないと難しいかもしれません。

私が知っているケースでは、半年以上給料未払いで自主退職というものがあります。

当然、自主退職した後に給料を払ってもらうのは難しいです。


積極的にリストラはしにくいので、こんな形が取られる事もあります。

安定している会社と同じように、全面的に信頼して人生設計をしてしまうと、後悔することになるかもしれません。

会社都合のケースだけでなく、『自分が仕事をうまく達成できない』といった場合でも、資金が少ないのであっという間に立場を奪われて終了、という事もあります。


ほとんどの場合解雇にはならず、最終的に自主退職になることが多いです。

実際任せられる仕事が少なくなっていく事もあるので、本人としても落胆してしまったり、仕事に対してのモチベーションが下がってしまったりして、最後は辞めてしまうというわけです。

まずは、こういったリスクがあるという事を頭に入れて頂きたいなと思います。

2.ボーナス・退職金のリスク

第二に挙げられるのは、お金に関するリスクです。

そもそも大企業と比べると、どうしても平均給与は下がってしまうのがベンチャー企業ですが、「ぱっと見た所、月収で言うとそんなに違いはないじゃないか」と思う方も居ると思います。


しかし、本当に怖いのは月収ではなく、ボーナスや退職金など、周辺の問題です。


まず、ボーナスですね。ボーナスは会社の業績によって出る年・出ない年というのが出てきます。

今安定してボーナスが出ている人からすると、ついついボーナス込みで年収を計算したくなるものですが、そうもいきません。

そのため、マイホームや車などの『ボーナス払い』も、かなり慎重になります。


それだけならまあ想定内……という意見の方も多いかと思いますが、何しろ会社に資金が少ないので、『業務過多で残業すると残業代が出るがボーナスが減る』という謎の現象が起こる可能性があります。

残業してまで仕事終わらせたのに。必要な事だったのに。と思う事が少なくありません。

でも、仕方がないんです。会社にお金が無いわけですから。

そんなわけで、残業代が出ても意味がなかったり。うーむ。


また、最も大きく響いてくるのは『退職金』ではないでしょうか。まあ会社にお金が無い訳なので、退職金制度は無いことが多いです。

老後にまとまったお金が入らないので、自分でプラン設計する必要が出てきます。

ということで、目先の収入が変わらないからといって、すべてが変わらないかと言われればそうではないんですよね。

3.再転職のリスク

もし仮にベンチャー企業に転職したとして、そこで成果を出す事ができなければ、次の転職というのは相当に大変になります。

ここは重めに意識して頂きたいことで、『大企業→ベンチャー企業』への転職ではそこまで給与が変わらなかったのが、『ベンチャー企業→ベンチャー企業』と渡り歩く事によって、給料激減というケースがあります。

名のある企業でお仕事をされている方からすれば、この2度目の転職タイミングが最も『ノーブランド』になるところだからです。

会社の知名度って、かなり影響が大きいんですよ。しかし、知名度のある場所で働いている人達はそこに価値がある事に気付いていないことが多いです。

資産・貰える仕事・人間関係のすべてに影響してきます。

ノーブランドというのは、つまりヒヨコ同然の扱いをされるわけです。

今まで信頼されていたはずの人が、会社を変えることによってある日、周囲から鼻で笑われたりということが、本当にあるんです。


それを回避したくば、成果を出すしかありません。

成果を出すためには、ベンチャー企業に転職する時から、『どのベンチャー企業に行けば活躍できそうか』ということをある程度想定してから参戦しなければなりません。

もちろん、成功するかどうかは分かりません。ここはそういうリスクがある事を知って、それでも入るという選択をする必要があります。

ベンチャー企業転職のリスクを減らす方法

さて、前項までの内容で、ある程度どんな部分にリスクが発生しそうか、想像できていれば嬉しいです。

ここからは、こういったリスクを実際に管理する方法についてお話していきます。

リスクというのは、無くならないからリスクです。ここは予め、覚悟をしておかなければなりません。

しかし、必要のないリスクを背負うのは駄目です。自分がどんどん身動きできなくなっていきます。

まずはこんな所に意識を向けておくと、失敗する確率を下げる事ができるはずです。

  1. 『業務』ではなく『会社』を見る
  2. 収入源を分散させる
  3. 自分を再転職ができる人材に育てる


必要なリスクを必要な分だけ背負い、背負ったリスクの分だけリターンを得る。

こう考えておくと、失敗する可能性を下げることができます。

1.『業務』ではなく『会社』を見る

まず、仮に転職先で「あなたの仕事は○○だよ」と言われたとしても、構わず他の仕事もすべてを覚えるつもりで挑むことが大切です。

ベンチャー企業は人数が少ない事が多いですから、そうすると事業規模も小さくならざるを得ないので、逆に広い範囲を見ることができます。

そうして、自分が会社を立ち上げたとしても、同じ会社なら運営していく事は可能だろうなと思う所まで寄っていく事が大切です。


すなわち、『業務』ではなく『会社』を見る、ということです。


なぜこれがリスクを軽減させることに繋がるかというと、事業全体の収益構造を見ることで、自分の会社のどこに弱点があるのかが見えてくるようになるというのが本質的な部分です。

自分の手で会社を支える事ができるのなら、利益を出すために何をすれば良いのかも見えてくることでしょう。

もちろん事業政策というのは当たりもあればハズレもあるので、必ず自分の思った通りに成功するという保証はありません。

それでも、自分の仕事しか見ず、会社の業績が傾いても何もできずに沈没するのをただ待っているだけの人間よりは、100倍リスクが少ないと言えましょう。


また、このように会社経営の全体像を把握するように努めることで、もし会社が運悪く倒産してしまう事になっても、自分の手で収入を作り出し、生きていく事ができるようになります。

ここまで来られれば、ベンチャー企業に転職するリスクはほぼ無くなると言って良いでしょう。

ただ、大きな会社の資金力と人手を活かして活躍する事とは、またベクトルの違う強さが必要になるのは確かです。

2.収入源を分散させる

ベンチャー企業は副業に対するルールが緩い事が多いです。

それだけではなく、国が副業を推奨している以上、今後は副業NGな会社の方が少なくなっていく傾向にあると思います。

そこで、まずは副業OKなベンチャー企業を探し、そこで自分の副収入を育てるという行動が大切です。


たとえば投資をやる時は、株でもポートフォリオを組みますよね。あんな感じです。

収入源が複数に分散されている事によって、たとえ会社が倒産したとしても、明日のご飯に困るという事は無くなります。

雇用保険もあれば、失業する事によって暫くの間はお金が貰えるようになります。

その間に新しい会社を探して転職するも良し、副収入が育っているなら、それをメインの収入として独立するも良し、です。

何しろベンチャー企業は『収入が不安定になる』『老後が保証されなくなる』というのが一番困る所ですから、予め手を打っておくに越した事はありません。

だからこそ、私も10時間残業していようが、毎日深夜の2時まで粘って、こうしてブログを書いているというわけです。

副収入を育てるというのは、分厚い壁を打ち破るようなもので、最初は全く収益にならない事がほとんどです。

でも、ある一定の努力を積み上げると、そこから運次第で分厚い壁を破り、収入が入ってくるようになります。

この『分厚い壁』というのがけっこう厄介で、破るのに普通、1年や2年では太刀打ちできません。(環境と本人のセンス、運も関係してきます)

私も初めての副収入を得たのは、副業を始めて3年経った後でした。初めて、自分の商品が売れたんですよね。その時の収入は1万5千円でした。

時給は……考えないようにしましょう。


ここで言えることは、失業してからでは遅いという事なんですよ。

ベンチャー企業への転職にリスクを感じるなら、全て同時進行です。会社の経験を全て活かして、副業に繋げましょう。

3.自分を再転職ができる人材に育てる

最後に取っておくべきリスク対策として、『自分を再転職ができる人材に育てる』というものがあります。

ベンチャー企業で得られる経験はもちろんその人の価値に変換されていきますが、ただ仕事を任されて、それをこなすばかりの毎日では、自分が成長していきません。

常に新しいスキルを求めて、自らの足で色々な場所に行くのが大切です。

こう言うと「そんなの、どこでも同じだろう」と思う方が一定数います。

確かにそれはそうなんですが、体系化された仕事ではない分、ここにちゃんと意識を割いていかないと、時代に取り残されてしまう事になりかねません。

特にIT業界は、3年もあれば新しい技術、新しい商品・サービスが登場します。

でもベンチャー企業は今の商品を作る事が何より大切で、それを売るのが次に大切です。新しい技術に目を向けるのは、会社がある程度安定した後なんですよ。

もちろん仕事をしている以上、自分のことに割ける時間は決められています。

それでも、自分の時間が許す限りは常に勉強していく気構えが必要だと、私は思います。


自分の会社が欲しい人材は多くの場合、他社が欲しい人材と一致しています。

一体今の自分に何が足りないのかを、その『会社員の理想像』とも言うべきイメージから逆算して、手に入れていくことです。

私もまだまだ未熟な身ですから、「こうすれば良いですよ」「これをこの順番で勉強しましょう」とは、まだ公開できません。時代によって変わっていくという事もありますね。


でも、これらを行う事によって、以下のようにリスクを軽減し、対応する事ができるようになるんですよ。

  • もし会社が倒産しても、収入がすぐには途絶えないから大丈夫
  • 会社を起こす事もできるし、フリーランスでも働く事ができる
  • それらがうまく行かなくても、最悪再転職する事ができる


こんな事を意識した上でなら、自信を持って「ベンチャー企業でやっていこう」と思えるのではないでしょうか。

ベンチャー企業に転職するなら、リスクを管理しよう

ここまで、『リスクを管理する方法』について見てきました。

元々『リスクを管理する』という考え方は、労働時間を売ってお金にするサラリーマンには馴染みのないモノですから、「そんなにいくつも考えないといけないの?」と思う方も、中には居るかもしれません。

私がそうだったので自信を持って言えるのですが、『自分の未来について真剣に考える』ということに、『ただし、勉強しなければいけないような難しい事はできる限り避ける』という考え方をしている人が一定数、います。

それでは駄目なんですよ。手順になっていない未来予想図は、願望でしかないんですよね。


『リスクを管理する』とは、発生するリスクにただ漠然と、腹を括るという事ではないんです。

抱えるべきではないリスクは、抱えない。できる時に予め策を考えておき、打てる保険は全て実行し、手順に起こせない事は調べて勉強し、何度も何度も失敗しながら、100回に1回しか無いような成功体験を積み上げて、自分を形作っていく。

そうすると「なんとなくベンチャーに行きたい」という、成功体験しか思い描けていない状態から、「あれが失敗したらこうする」「これが失敗してもこれがある」と、失敗を前提とした施策に変わっていきます。

これが、『リスクを管理する』ということだと、私は考えています。


これを読んでいる方が、今日から少しでも自分の抱えているリスクを管理できるように、変わっていければと願っています。

私も頑張りますので!

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