小説の書き方

泣ける・感動する小説の書き方【やらせにならない方法も説明】

ジェニファー

小説の悲しいシーンが書きたいんだけど、どうやったら泣けるシーンって作れるの……?
わざとらしくて、やらせみたいにならない?
あと、キャラクターが泣いてるのがうまく書けない。




そんな疑問に答えていきます。



泣けるシーンって、読むのは簡単ですが、いざ作ろうと思うと難しいですよね。

頭の中に思い描いたシーンが、うまく書けない。想像した時はあんなに感動したのに、いざ紙に書くと、全然感動が伝わらない……。

そういった事で悩んでいる方も、多いのではないでしょうか。


そこで今回は、『きちんと泣ける・感動できる』小説の書き方について紹介します。

キャラクターの泣き描写がうまく書けない問題についても触れていきますので、この手の内容で悩んでいる方は読んで頂けると、幸せになれるかもしれません。


私は小学生の頃から物語を書くのが好きで、初めて作品を作った時から既に20年以上が経過しています。

これから小説を書きたい! と思う初心者の方に、有益な内容を目指して書いていきます。

それでは、さっそく本編に進みましょう。



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泣ける・感動する小説の書き方

まず、『泣ける』のゴールについて設定していきましょう。

『泣ける』小説の定義

→主に悲しいテーマを扱う小説で、読んだ時、読者に感動してもらえる小説。


『感動してもらえる』という明確なゴールがあるので、今回はそれについて触れていきます。


でも、一体どうしたら悲しいテーマに感動して貰えるのでしょうか?

結論から先に言うと、読者に感動してもらうというゴールに辿り着くためには、『登場人物の立場を理解して共感する』という道筋が必要になります。


ここが理解できると、『泣ける小説』というのはかなり具体的に見えてきますので、なるべく丁寧に書いていきますね。

『感動するシーン』だけでは感動できない

すごく陥りがちな問題で、私も長いこと、このあたりを理解できていませんでした。

つまり、『映画であるような感動するシーン』だけを書いてみても、そのシーン単体では感動に繋がらない事の方が多いんですよ。


例を出して考えてみましょう。

たとえば、あなたの家族や親戚が亡くなったというシチュエーションでは、死を身近に感じる事になり、衝撃は大きいことが予想できると思います。

では、友人が亡くなったシチュエーションでは? ……これは、ある程度身辺事情を知っている仲の良い人や、実際に会ったことがある人であれば、同じように衝撃を受けるかもしれませんね。

では、ニュースで見た場合はどうでしょう? この場合、何か考えたとしても、「かわいそうだな」「残念だな」くらいではないでしょうか?




ここが最大のポイントです。

ショッキングな情報というのは、受け手の『かかわり方』によって、受け取り方が大きく変わるということなんですよ。

そして、受け取り方を変えるためには、感動するシーン以外に目を向ける必要があります。


『間違いなく感動できるシーンを書いたのに、なぜか感動できない……』と悩んでいる方は、その手前のシーンに目を向けてみてください。

読者がそのキャラクターと目線を合わせるために必要な情報が、まだ足りていない可能性があります。

キャラクターにも泣くだけの理由が必要

さて、ここで同様に、キャラクターにも泣くだけの悲しい出来事が起きたという理由付けが必要になります。

理由付けといっても、状況説明を細かくするという事ではありません。

考えなければいけないことは、『そのキャラクターがなぜ悲しいか?』を突き詰めることです。


小説というのは文字で出来事を表現する作品なので、読者にとっては書かれている事がすべてです。映画やマンガと違って、文字以外の情報は想像する事しかできません。

すごくありがちな問題は、作者の中では感動するに足る内容があっても、それが実際には書ききれていないため、キャラクターの立場で起こっている出来事が読者から見ると薄っぺらく感じられてしまう、ということです。

作者と読者の感じ方が違う、最も難しいケースになります。


ここが、「この小説、やらせっぽいなー」と読者に感じさせるきっかけにもなっています。


たとえば、『最愛の人が死んで悲しい』というシーンだったとしても、その『最愛の人』がどれだけ最愛の人だったのかは、何らかの方法で語られないと分かりません。

どうして悲しいと感じたのか? を考えた時に、「そりゃ、最愛の人だから仕方ないでしょ」と自己完結してしまうと、読者にとってみれば「なんか死にそうな人、現れたなー」という印象になってしまいます。

これだとかなり、作者と読者の認識に差が出てきていますよね。

たとえばこの状況だったら、その最愛の人と一緒に生きていく覚悟を決める所とか、運命を分けた重要なシーンとか、人生の上で分かち合える貴重な喜びの瞬間とか、そういうものが具体的に何かなければいけません。

そうして、『読者にとっても最愛の人』となって初めて、その人が亡くなった時に衝撃が走るのです。


この深堀りこそが、『登場人物の立場を理解して共感する』という道筋になります。

キャラクターが泣いているのがうまく書けない問題の対策

さて、ここまで追求することに成功すれば、プロットの方はかなり良い感じに悲しさが伝わる小説にできていると思います。

あとは、文章ですべらないよう、慎重に書き進めていけばOKです。


でも、この『文章ですべる』というのも、それなりに起きてしまう現象なんですよね。

つまり、やってる事はまともなんだけど、文章がチープすぎて頭に入ってこない。

私も比較的、よくやってしまう問題です。


この問題に対しての特効薬は2つあります。

それは、『的確な言葉を使う』ことと、『余計なことを入れない』ことです。

この2つについて、具体的に説明していきます。

1.的確な言葉を使う

すごーく重要なポイントの1つは、『的確な言葉を使う』ということです。

つまり、キャラクターの身に起きている出来事を表現するのに、なるべくなるべく、的確な言葉を選びましょう。

難しい熟語である必要はまったく無いです。時には、『静かに泣いた』という表現がクリティカルヒットする事だってあります。

むしろ、的確な言葉選びさえできるのなら、だらだらと長い文章で説明する必要なんか無いんです。


この手の話で、「セリフで泣く表現を書いたほうが良いのか、地の文で書いたほうが良いのか」という質問をよく受けます。

結論から言うと、どちらの表現も候補に入れるべきです。

で、どちらの方が良いかというと、『キャラクターが泣きたい時に、思いをぶつける相手が作中に居るかどうか』で決めると、良い方向に働く事が多いです。

一人称で小説を書いているなら、主人公に思いの丈をぶつけられているシーンなら、地の文よりもむしろセリフの方が響くという事はよくあります。

ここは作者の使い所次第です。

2.余計なことを入れない

これもかなり重要なポイントなのですが、『余計なことを入れない』です。

小説は気合いの入ったシーンほど、ついつい文章量が多くなってしまいがちです。

これ、きちんと気合いを入れただけの効果が出ていれば良いんですが、かえって逆効果になる事が実はよくあります。

なので、できるだけ最小限の分量で読者に伝わるように注意することですね。


なぜこれが重要なのかというと、理由が2つあります。


うち1つは、『読むスピード』です。

文字数が少ない分には読者は自分の裁量で、好きなスピードで読むことができますが、逆はそうではないからです。

特に文字数が多くなると、読むのに時間がかかりすぎて感動が冷めてしまい、「くどいな……」という印象を与えてしまう可能性があります。


もう1つは、『情報過多』です。

気合の入ったシーンほど、情景描写などついつい念入りに書いてしまう事が多いのですが、特に感情が動くシーンの時ほど、読者はキャラクターの内面にクローズアップしたいものです。

作者は小説の中で何が起こるのかを知っているので、一見作者から見ると良さそうに感じるのですが、読者にとっては退屈で読むのを断念してしまう事がよくあります。


もちろん、文字数を削りすぎて表現がペラペラになっても良くないのですが、自分の中で最適な量というのを何度も読み直して調整していくと、わりと正解に近付くことができます。

泣くシーンは、読者の注意を引く小説の重要ポイント

さて、今回は『小説で書く、泣くシーン』というテーマで書かせて頂きました。

今回紹介したような、キャラクターの感情が強く揺れ動くシーンというのは、物語の世界ではキモのシーンになる事が多いです。

色々なヒントを使い、自分にとって最適な書き方というものが見つかる事を願っています。


『キャラクターの感情を動かす』という部分は、今でこそ仕組みがだいぶ紐解けてきたと感じているのですが、当時はかなり苦戦した記憶があります。

自分はこれで良しと感じても、読者はそう思ってくれないんですよね。色々な人に叩かれました。

始めから上手に書くというのは難しいかもしれませんが、一歩ずつ前進してまいりましょう。

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