小説の書き方

【小説の書き方】web小説を公開する時、気を付けるべき3つのこと【初心者向け】

レベッカ

自分の書いた小説を、Webでアップしてみたい! でも初めてだから、何に気を付けたら良いのか分からなくて不安……。


私が初めて本格的に『小説家になろう!』で小説を書き始めたのは2013年の事なのですが、思えば当時はやり方がよく分からず、苦戦した記憶があります。

せっかく頑張って書いた小説ですから、できれば多くの人に見て貰いたいですよね。

この記事では、2013年から2018年の間で50万字~100万字オーバーの作品を5本以上完結させてきたという経験から、webに小説をアップする際に、こんな事を気を付けておくと良かったなーという事を、書いて行こうと思います。

より多くの読者を獲得したいと考えている、Web小説初心者の方向けの内容となっております。

大きく3つのパートに分けて、説明していきます。

  • 公開する先(ホームページ・サイト)のこと
  • 文章作法やアップで気をつけること
  • 忘れてはいけない、コミュニケーションのこと

右も左も分からない昔の自分のような初心者の方に向けて、少しでも何か助けになれば幸いです。

Contents



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webで小説を公開する先は、どこがあるの?

昔はArcadiaくらいしか知らなかったのですが、この数年でめちゃめちゃ増えましたね……。

もしかすると私もすべてを知っている訳ではないかもしれませんが、メリット・デメリットを踏まえて書いていきますので、参考にして頂ければと思います。

小説家になろう

https://syosetu.com/

ものすごく有名なので、むしろWebで小説を書きたい! となったら、まずこれを知らない人の方が少ないかもしれませんね。

ポイントが増えていくと書籍化の声がかかることで有名で、小説家になろうさんを通じて小説大賞などに応募することもできる、とても活気のあるサイトです。

2020年3月の時点で登録ユーザ数176万人って、とんでもない数ですね……。

ファンタジー系の小説が多く、特に異世界転生系と呼ばれる『主人公が現代からRPGのような世界へ転生する小説』が人気で、もはや異世界転生ジャンルとまで呼ばれるほどに拡大されています。

日間ランキングを獲得するとPVが爆発的に伸びるのが特徴で、競争も激しいです。

カクヨム

https://kakuyomu.jp/

KADOKAWA × はてなさんの運営する、小説投稿サイトです。

シンプル・イズ・ベストと言わんばかりの使いやすいインターフェースで、最近私もこっちに移籍しようかなあと考え始めております。

カクヨムロイヤルティプログラムというものがあり、投稿した小説に広告を表示させる事ができ、PVなどの成績によって広告収入をもらう事が可能です。

得られる金額はともかく、これって新しい試みで面白いですよね。私も初めて知った時には、そんな考え方があったかと驚いてしまいました。

それはそうと、やっぱり小説サイトとして見やすいですね。おすすめです。

Arcadia

http://www.mai-net.net/

2000年からスタートしている由緒正しい小説投稿サイトさんで、まさかの個人運営です。

なんといっても投稿がものすごく簡単で、ユーザ登録やランキングなどもなく、ある意味穏やかな場所です。

二次創作が比較的他よりも流行っている印象です(オリジナルしか書いたことが無いので、あまり知識がないのですが)。

投稿する時は、『SS投稿掲示板』からいきましょう。

ストリエ

https://storie.jp/

ここは、ちょびっとだけWebサイトの立ち上げに関わらせていただいたサイトです。

フキダシとイラストを使って(!)まるでLINEトークのように、独特な作品を作る事が可能です。やってみましたが、これは面白いですね。

イラストも必ず自分で描かないといけない訳ではなく、クリエイターが作ったイラストを自由に組み合わせて、オリジナルの投稿作品を作れる! といった類のもので、絵が描けなくてもモーマンタイです。

私は「どうせやるならイラストも自作しよ!」となってしまい、あまりにも時間がかかりすぎて断念しましたが……。面白い企画だと思います。

アルファポリス

https://www.alphapolis.co.jp/

独自のポイントというものが小説評価になっており、24hでの合計が1500ptを超えると出版申請ができるという、ある意味とんでもないサイトです。

勿論、出版申請であってすべてが出版される訳ではないのでしょうが、目標があまりにも明確で目指しやすいですよね。

ここから書籍化されている作品も数多くあり、出版を目指す作家様にとっては『小説家になろう』と双璧をなす場所かもしれません。

ノベルアッププラス

https://novelup.plus/

比較的最近できた小説投稿サイトで、自分のアカウントに挿絵を直接アップロードして使う事ができるという、痒い所に手が届くサイトです。

HJ文庫の会社さんなので小説大賞なども多く、これから盛り上がる事が期待できるのではと考えています。
ユーザインターフェースがとても使いやすい、優良なサイトです。

アカウント登録~小説の投稿方法までを記事でまとめてありますので、こちらにリンクを張っておきますね。

参考ノベルアッププラスで小説を書く方法【ユーザ登録から公開まで】

続きを見る

結局、どこがおすすめなの?

迷ったら、とりあえず『小説家になろう』を選択しておけば、まず間違いないと思います。とくに出版を目指すという事であれば、活気がある所なので目指し甲斐もあります。

私も2013年から延々小説家になろうで小説を公開し続けて来ました。なんだか始めると止まらないんですよね。

あんまりサイト比較をしても仕方がないので、これ! と思ったらそこでまず公開してみると良いのではないでしょうか。

Web小説の書き方、文章作法やアップで気をつける事とは?

私も慣れるまで少し時間がかかりましたが、以下は注意しておくと、より読者が増える印象です。

行間を空けよう

テキストエディタなんかで書いていると気付かないんですが、Web小説は『横読み』なので、一行ごとに行間を空けるというのがとても重要です。

百聞は一見にしかず、以下の画像をご覧ください。

『(前略)あまりもの冒険譚! Part.3 それがこの俺、ゼロ距離魔法の()』より。

https://ncode.syosetu.com/n1018df/

上記の小説では『行間を空ける』というのを実際に試しているのですが、この縦の行がもし詰まっていたらと考えると、かなり読みにくいですよね。

文章を印刷する事に慣れていると最初は抵抗を感じるのですが、段々と行間を空けたほうが読みやすいと感じるようになってきます。

ただし、不必要に空けすぎると逆に読みづらくなってしまうのでご注意を。

個人的には、一行につき1改行を挟むのが読みやすいと思っております。置換を使えば加工も楽ですし。

……ただ、文章的に行間を空けたい箇所がある場合は、さらにそれよりも空ける事になってしまうんですけどね。

難しい漢字をあまり使わないようにしよう

どこまでが難しいかなど、非常に個人差があることなので一概には言えないのですが、私が個人的に気を付けているポイントとして挙げさせて頂きます。

Web小説を読みに来る方というのは、インターネットが気軽にアクセスしやすくなったという背景もあり、純文学を書籍の形で買って読んでいる方と比較して、難しい文章に慣れていない方も多くいると考えております。

勿論、小説のスタイルにも影響して来る事なので、必ずそうしてくださいとは言いません。

ただ経験上、難しい漢字や言い回しが沢山ある文章よりも、意味が分かりやすくて難しい漢字が少ないほうが、小説を2話、3話と読まれる可能性が高くなります。

苦労して書いた小説だから、できるだけ沢山の人に読んでもらいたいですからね……。

私も徐々に徐々にスタイルが変わってきて、最終的には軽くてポップな文章に落ち着きました。

『毎日1話更新』と、『5000字』の強み

毎日定時に更新をしていくと、その時間に来れば小説が更新されるのだという事が読者に伝わり、読者が増えます。

更新すればするほど増えます。ただし、2~3話更新にしても効果は大して変わらないです。『毎日その時間に』という所が大事。

小説のあらすじなどの領域を使って、「毎日○時に更新します』と書くのも強いです(最近は毎日更新より質を意識するようになったので、私は毎日更新できなくなりましたが)

筆の速い方におすすめです。

また、文章量はキリが良いところで『5000字』というのがおすすめです。

これより少ないと1話あたりの読み応えが下がってしまいますし、これより多いとスキマ時間で読み切れなくなり、次に訪れた時にはスクロール位置が分からず……と、不便になることがあります。

ただここは筆の速度に個人差がありますので、無理のない範囲でやりましょう。

Web小説の読者ターゲットは、通勤中のサラリーマンや時間の空いた主婦などがメインです。一日中没頭して読める人も勿論いますが、割合としては少ないです。

同様に、投稿時間は朝の早い時間や、昼休みの12時~13時あたりをピンポイントで狙ったりすると、読者が増える傾向にあります。(あとは深夜とか)。

ただ、その時間帯は数多くの書き手が更新を狙う激戦区だという事も書いておきますね。

可能であれば、予約投稿が1時間単位であることから、狙う時間帯の5分後など、分単位でずらすとより効果が高いです。

Web小説は、書き方に関わらず七転び八起き。

最後に、Webで小説を公開するにあたって、必ず抑えておかなければならないマインドについてご説明いたします。

Web小説は叩かれるもの。諦めるな!

これ個人的には一番大事だと思っているのですが、Web小説って公開すると、多くの場合はめちゃくちゃ叩かれます。叩かれない場合は読まれてないです。

小説を公開する手段が書籍しかなかった時代には、作者と読者の距離というものはかなり離れており、メッセージを送ろうと思ったら大変な事でした。

ですが、今はもうとてつもなく簡単です。感想欄に文章書いてポチ、で終わりです。

必然、作者と読者の距離はとても近くなります。近所のおばさんが会ったら喋るくらいの気軽さで感想が付きます。

するとですね。叩かれます。どんな小説であっても必ず叩かれます。

下記のような様々なユーザによって、色々な理由で叩かれる事を経験すると思います。

  • 読んだけどつまらなかった。時間を返せ!
  • こいつ鍛えると良くなるかもしれないな。どれ、俺が意見してやろう
  • つまらないんだから、はっきりつまらないって言ってやった方が本人のためだ
  • 長所だけ書いてベタ褒めしてもな。とりあえず長所と短所書いとくか

心無い言葉で身も心も傷付いてしまい、「もう小説をアップするのやめようかな……」と思う事もあるでしょう。

ただ、これを覚えていて欲しいんです。

PVを見ればよく分かると思うんですが、感想欄に感想を書いてくる読者というのは、全体のほんの一部です。

むしろ、多くの読者は「続いたら読む」と思っており(読者ですから)、感想欄に酷評を書く読者も、半分くらいは書き手に良くなって欲しいと願って、わざわざ時間を割いて感想を書いているんです。

せっかく自分についてくれた読者なのですから、そこは受け入れましょう。読者を増やしたいと望んでWebに公開するのは我々書き手なのですから。

中には本当に、ただ文句が言いたくて文句を言っている方も居ますが……そこは大人の対応で、読んでくれたことに感謝を伝える方向でいきましょう。関わる人の人数が増えていけば、かならずどこかで出会います。

Webで小説を公開したら、誰もが一度は必ず通る道です。そういうヒューマンスキルの修行場だと思えば、気持ちも楽です。

良い感想をモチベーションにしよう!

小説を書いていくと、中には「面白かった!」と言ってくれる方も現れます。それは必ず大事にして返事を書き、自分自身のモチベーションにしましょう。

Web小説って過酷なもので。何が過酷かというと、『ほぼ常に自分との戦い』なんですね。

様々な理由で小説を書くことを辞めようと思わされ、そしてそれを止める人は誰もいないんです。

  • 感想に酷評がついたから……
  • 公開したけど誰も読んでくれないから……
  • プライベートや仕事が忙しくなってきたから……
  • 収入に繋がらないから……
  • いつまでたっても書籍化されないから……

勿論、誰に強制されている訳でもありません。辞めたくなったら辞めれば良いんです。

ただ、もし『いずれ書籍化したい』、『いずれ多くの読者を抱えたい』と思うのであれば、ここは踏ん張って書いていくべきです。

そのために、自分のファンになってくれる人間を大切にしましょう。

その人のために次話を書き、その人のために完結させる。そう思うと、とってもやる気が出てきます。

結局、Web小説を公開する事なんて、自分のためと人のためが混在しているんです。自分のためだと思えなくなってきたら、人のために行動すればいいんです。

そうやって、人のために行動した結果、最終的に自分のためとして返って来るものだと思います。

おわりに:Web小説の書き方自体は、それほど難しくない

さて、ここまで長々と書いてきましたが、いかがだったでしょうか。

これらの情報を武器にしていけば、少なくともWeb小説の書き方で困る事はないのでは、と思います。

小説は、書けるようになればなるほど面白いものです。ぜひ息を吸うように書くという所まで行って、新しい作品を作ることの楽しさを、より多くの人と分かち合えればと思う限りです。

それでは、今回はこんなところで。

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