小説の書き方

【小説の書き方】ループものを上手に書く方法について説明する

クリス

次の小説はループものにしようかと思っているんだけど、安易に書いてしまうと話が崩れるのが目に見えているから不安だなあ。
うまくループものを書く方法って、どんなものがあるんだろう?
逆に、『これをやると話が崩れる』という事はある?




そんな問題を解決します。



ループもの、小説を書こう! と思う方であれば、誰でも一度は考えるのではないでしょうか。

しかし、『同じ時を繰り返す』という都合上、上手に書かないとすぐに話が成り立たなくなってしまいます。

書く前にそれが分かってしまうと、なんとなく躊躇してしまう事もありますよね。


この記事では、『ループもの』を上手に書く方法について解説していきます。

私もループものについては幾度となく挑戦してきて、何度も失敗してきました。

その教訓として得たものを紹介していきますので、興味があればぜひ先を読んでみてください。

それでは、さっそく本編に進みましょう。



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【小説の書き方】ループものを上手に書く方法について説明する

ループものの小説を書く時に注意しなければならないことは、簡単に書くと以下の3つです。

  1. 矛盾が発生しないようにプロットを作成する
  2. 1回あたりのループの内容が読者の興味を引けるように作る
  3. ミスディレクションをうまく使って伏線を組み立てる


この3つが揃っていれば、ループもので失敗することはあまり無いと考えて良いです。つまり、ループものの小説を書く時のゴールラインですね。

しかし、これを達成するための方法が難しいので、「ループものむずいな」と感じるきっかけになっているんですよね。


次の項からそれぞれを達成する方法について書いていきますので、今はよく分からなくても大丈夫です。


大切なことは、一見すごく難しいように感じられるループものの小説も、このように要素を分解して考えることで、達成可能なものに変えられる可能性があるということです。

もちろん上記は実際に試していただきたいと考えて書いていますが、ここに書かれている事を鵜呑みにはしない方がいいです。

実際に自分の頭でまず問題を切り分けて、それを1つずつ個別に解決する方法を考えていただきたいなと思います。

その方がオリジナリティにも繋がりますので。

1.矛盾が発生しないようにプロットを作成する

まず矛盾が発生しないようにプロットを作成する方法について解説します。

「当たり前か!」と思われそうですが、大事な事なので一番最初に書くことにしました。

なんとなく難しそうなイメージがありますが、実際に話を書いてみると、ループものについては矛盾って言うほど起きないです。

推理小説のように一度起こった出来事を遡って整理するという事がないので、基本的には新しい時間軸で起こった事は、変化が起こったタイミングから別の路線を歩みます。

当然、1回目、2回目で起こる出来事は変わってくるので、別の話として書いてしまっても問題はありません。


ただし、ループものを書く時に注意したいのは、『1回目で起こった出来事は動かせない』ということです。

主人公の与えた変化が、2回目に起こった変化の原因になっていれば良いんですが、意図的に変えていない出来事がランダムのように変わってしまうと、読者は違和感を覚えます。

「バタフライ・エフェクトがあるから別に良いじゃないか」と思うかもしれませんが、近い時間軸で変化が起こってしまうから問題なのです。

たとえば、一回目のループではバイトをしていた人が、二回目のループで何のイベントもなく休みになるという事があってはいけません。


これを回避するために、『起こる出来事をなるべくシンプルにして予め整理しておく』というのが効果的です。

つまり、1回目の時間軸で起こる出来事をなるべく印象的なイベントにしてしまい、作者の頭の中にない会話や登場人物の行動を、小説の中から追い出すんです。

これは色々な意味でとても重要なことで、作品の完成度に直結します。

2.1回あたりのループの内容が読者の興味を引けるように作る

次に、1回目のループ、つまり一番最初の出来事に注目します。

ループものを書く時に注意したいことは、読者の中では1回目に起きた出来事がすべての基準で、それをもとにして2回目以降のイベントを見ているということです。

つまり、1回目のループに興味を持てるイベントが何も無かった場合、ループさせればさせるほど読者の興味が失われていくという、地獄のような出来事が起こる事があります。


たとえば、想像してみてください。

1回目の出来事が、普通に学校に行き、普通に昼食を食べ、普通に家に帰り、そこで何か強烈なイベントがあって、その日の頭に戻されたとします。

2回目のループでは、何事もない普通の日常がただ待っているという展開になるので、どうしても一番最後のイベントに向けて1日を過ごすことになります。

これだと、1回目で行われたことがまったく活きてこないのが分かると思います。

「明日の夜、問題が起こる!」と示唆されるのと、何も違いがないんですよね。


つまり、ループものは走り出しの仕込みが一番大切で、そこがコケるとすべてがコケます。

「最初はつまらなかったけど、なんやかんやあって最後は結構良い話だったよね~」ということが起こりにくいんです。

ループものは、1回目の時間軸に全力でアイデアをぶち込みましょう。

イベントが起これば起こっただけ、伏線が仕込めるようになります。1回目で起こった出来事が、2回目、3回目に活きてくるんです。

3.ミスディレクションをうまく使って伏線を組み立てる

『ミスディレクション』というのは手品の言葉で、注意を別の場所にそらせることで、真実を隠すという方法です。

ことループものでは、ミスディレクションの完成度が物語の完成度に直結すると言っても過言ではないと考えています。


たとえば1回目あたりのループを少し長めに取って、途中から部屋の配置などの些細な違いを示しておきながら、そこに意識を集中させない。

その些細な違いが、後で大きな違いに発展していく。


こういった出来事があると、ループしている事の期待値が大きくなっていきます。


ミスディレクションを起こすためのもっともポピュラーな方法は、『AというイベントにBというイベントを重ねる』ということです。

たとえば、1回目のループでは主人公が冷蔵庫から缶コーヒーを取り出したとします。

2回目のループでは主人公は後に起こるイベントを強く意識しているため、つい冷蔵庫から缶コーヒーを取るのを忘れます。

すると、毎日飲んでいた缶コーヒーが残っている事に気付いた別のキャラクターの行動が変わって、それが大きなイベントに繋がっていく、といった具合です。


どんな些細なことでも、何かの変化があれば出来事が変わっていきます。

勝手に行動や出来事が変わるのはNGですが、些細な変化から出来事が発展していくならOKで、むしろ「そうだったのか!」と感動を覚える事が多くなるんです。

このあたりは、普通の話の伏線にも似た部分があるのかもしれませんね。

ループものの小説を書く時に注意したいこと

さて、ここまでの内容で、『なんかループもの書けそうだな』という予感がしていれば幸いです。

ここからは、ループものを書く時に注意したいこと、これをやると読者の興味が薄れたよ、という経験談をお話していきます。

ループの中身をまったく違う話にしない

前項の内容でも少し触れましたが、『せっかくループしたのに全然違う出来事がそこで起こっている』というのは、基本的にはNGとなる事が多いです。

たとえば、1回目のループで学校に行っていたのに、2回目から行かないとか。

もちろん、それで話がつまらなくなる訳ではないんですよ。

ただ、1回目が活かされていない内容なら別にループしなくても良いじゃないか、と思う方が必ず居るんですよね。

なので、なるべく1回目の出来事を受けるような形で、少しずつ行動を変えていくという意識が重要かと思います。


私はループものの長編を書いた時、ここの意識が無かったので、途中までけっこう評価が分かれて辛い思いをした事があります。

「すごく面白いです!」という感想と、「この作品クソかよ」という感想が入り乱れるんですよね。こうなるともはや、どちらを信用して良いのかわかりませんよ。

その原因は、『読者が求めている内容と違った』という事だと思っています。


タイトルがあって、あらすじがあって、内容がある。

これ、読者から見ると左から順番に見ていく事になります。そこで、「この作品面白そうだな」と感じたら読むわけです。

ループものの時は、これに『1回目のループ』という下地が加わるんですよね。

だから、なるべく1回目の出来事は利用した方が、良い結果になることが多いです。

登場人物を増やしすぎない

後に非常に苦労することになったのですが、『登場人物を増やしすぎない』ですね。

キャラクターが増えれば増えるほど、同じ時間軸で別の行動をしている人物が増える事になるんです。

そうすると、自分の中で整理しきれなかったキャラクターが浮いてしまって、話に参加できなくなる事があります。


ことループものの場合は、キャラクターが空気になるだけではなく、『主人公の行動で影響を受けているはずなのに何もしていない人』というのが誕生してしまうんですよね。

これが強い違和感を生みがちです。

なので、なるべく最低限の登場人物に絞って話を進めていくと、自分の狙い通りの話が書けることが多くなっていくかなと。


もちろん、群像劇×ループもの、みたいなコンセプトで話を書いても良いとは思います。

でも、残念ながら私のスペックでは、それは書けそうにないです。たぶん完結まで書けないと思うんですよね。

こういったトリックの絡むお話って、『ゴールまで辿り着けないから完結できない』というのがホントによく起こるんですよ。

淡白すぎても面白くないのかもしれませんが、私なら主要な登場人物は4~5人くらいで書くかなあ、と思います。

ループものを書く時は、プロットを書こう

私は『小説を書く前にプロットを細かく立てる』というのを推奨しているのですが、ループものの時は特に強くおすすめします。

というのも、実際に自分がプロットなしでループものの小説を書いてみた事があるんですよ。

最初からゴールまで考えられていないと、苦労するんですよね……。


頭の中ででも、起こる出来事や台詞のやり取りなんかを細かく思い描けるのであれば、プロットは必要ないかもしれません。

でも小説というのは長いですから、すべての要素を頭の中だけで作り切るのってけっこう難しいんですよね。

これは、プロットを紙に書いてみると違いがよく分かるかと思います。

プロットを書くのが面倒だと思う方は、尚更書いてみた方が良いかなと。慣れていくと、プロットを書かないほうが面倒になるので……。


ということで、『ループものを上手に書く方法』でした。

これから小説を書きたいと思う初心者の方に、何かヒントが共有できていれば幸いです。

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