小説の書き方

Web小説における空行の使い方とパターン【空行なしは悪手】

ジェニファー

よく、Web小説って空行を頻繁に使っているのを見るんだよね。
あれにはどういう意味があるんだろう。私も空けたほうが良いのかな?
空ける時のルールみたいなものがあれば、教えて欲しいんだけど。



そんな疑問に答えます。



空行の使い方って、意外とやってみると迷ってしまいますよね。私も色々な方法を試して、最近は1つの手法に落ち着いています。

Web小説歴7年目です。50万字以上の長編を5作以上書いています。試した事は多いので、参考にして頂ければ幸いです。

今回は、簡単だけど意外と迷ってしまいがちな『空行』という問題に、ひとつの答えを示せれば良いなと思い、こんな記事を書いています。

方法は色々ありますが、経験上どうなったかが書いてある記事は少なかったので、どこにもない記事にはできるかなあと。



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Web小説における空行の使い方とパターン【空行なしは悪手】

まず、Web小説において『空行なし』は悪手です。これは覚えておきましょう。

このあたりは『小説家になろう』で気を付けたい事という題材で記事を書いたことがあるので、そちらも参考にして頂ければと思います。

参考『小説家になろう』で小説を書く時に気をつけると得なこと3選

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さて、一般の小説でも空行って空ける時は空いている訳ですが、あれは一体なぜ空いているの? という所から掘っていきたいと思います。

知っている方も多いとは思いますが、一応前提の部分から。

小説はなぜ空行を挟むのか

これは結論から先に言うと、2つのパターンがあります。

  1. 場面転換のとき
  2. 強調表現のとき


場面転換は分かりやすいですね。あるひとつのシーンが終了して、次! ……となった場合に、空行を挟むことで明確に表現するという手法です。

簡単で誰にでも使える表現ですが、あんまりにも場面転換が早いと空行ばかりになってしまって見栄えが悪くなるので、このあたりは個人の裁量です。

最近では、空行だけではなく『◆』や『○』などの記号を使うことで、より場面転換だとハッキリ分かる書き方が主流になっていますね。


強調表現の時は、空行を挟むと言うよりは、1行を際立たせるためにスペースを開けるイメージで使います。

つまり、前後に1行ずつ空行が入るイメージですね。

これもついつい色々な場面でやりたくなってしまうのですが、『空行を開ける』という表現方法なだけに、多すぎるとどこが強調されているのか分からなくなってしまいます。

あれです。歴史の教科書で、黄色のマーカーを意識して引いたらページの6割くらいがマーカーになってしまって、結局何を覚えたかったんだか分からなくなる現象です。


このように、従来は「ここぞ!」という時に空行を挟むというのが本来の使い方だったんです。

これを理解した上で、『どこを空行にするのか』は作者の裁量になります。

Web小説は空行が多い

これは、『Webという媒体の特性上、空行が多い方が読まれる可能性が高いから』ということになります。

この項の最初に紹介した『小説家になろうで気を付けたいポイント』で細かい事を書いているので、ここではその理由については伏せておきます。

「別のページをわざわざ読みに行くのもなァ」と思う方に一言で説明すると、「文字詰まってると読まない人が一定数いるのよ」という事になります。


これはですね、すごーく露骨に現れます。

空行を多く挟むということは、1画面あたりで読める文章量が少なくなるという事です。

画面に表示されている文字数が多ければ多いほど、その項目を読んでくれなくなるんですよ。

そして、その状態で1ページを埋めると、2ページ目を読んでくれる確率がかなり極端に下がるんです。

同じ小説でも、空行を挟むようにするだけで2ページ目のクリック率が明らかに上がります。

思わず、「内容同じなのにな……」とぼやいてしまいます。私の話ですが。

Web小説における空行の使い方について

さて、空行を意図的に挟むことで、同じ小説でも読んでもらえる確率が上がるんだよーという事は、分かって頂けたかと思います。

ここからはより実践的な内容として、『どうやって空行をうまく挟んでいくか』という所に触れていきたいと思います。

これは実際、2つほどパターンがあります。

  1. 地の文と台詞の間に空行を空けていく『段落空行』タイプ
  2. ひとまず一文ごとに空行を空けていく『一文空行』タイプ


どちらが良いかは好みが分かれる所なのですが、一応私はですね、両方試してみました。

両方試した結果、読者の離脱率と加工の簡単さから、現在は『一文空行』を利用しています。

パッと見ただけでは分からない方も居ると思いますので、詳細を説明していきます。

1.地の文と台詞の間に空行を空けていく『段落空行』タイプ

これは、地の文から台詞に変わるとき、または台詞から地の文に変わるときだけ空行を挟むというやり方です。

他にも、段落が分かれている時は空行を挟みます。1ブロックあたりの文章量をある程度の段階でまとめるんです。

私は当初、こちらの方がベターなのかと思い、段落空行タイプを利用していました。


実際に100万字ほど小説を書いてみて分かったことは、段落空行を利用した場合、2つのポイントがあるということです。

  1. 小説好きな読者に好まれやすい
  2. 地の文をスルーしてセリフだけが読まれやすい


前者はメリット、後者はデメリットですね。相反しています。

段落ごとに空行を挟むということは、文章の多い部分は意識して空行を挟まないという事になります。

すると、どうしても地の文はまとまって表示されることになるんですね。


同じ小説でも、段落ごとに空行を入れた場合は「台詞だけ読んだ」という感想が付くことがありました。

地の文がまとまっている事に抵抗を感じる人が、一定数いることが分かります。

2.ひとまず一文ごとに空行を空けていく『一文空行』タイプ

こちらは地の文か台詞かに関係なく、とりあえず改行がある場所に空行を挟むというやり方です。

段落空行と比べると空行が多くなったり、一文あたりの文字量がどの行も同じくらいに見える事があったりと、のっぺりした印象を受けるようになります。

このスタイルを取ると、こんな効果があります。

  1. 小説のアクセス数は伸びやすい
  2. 流し読みされやすい


こちらも、前者はメリット、後者はデメリットです。

100万字くらい書いてみると、内容をちゃんと読んでいないと思われる感想が多く付くように感じました。ただ、アクセスは伸びましたね。

文章が多く見える部分が少なくなるので、抵抗感が少ないという事なのかもしれません。


一文空行を使う時には、空行を行間のように捉えて、表現として空行を入れたい部分には余計に入れるなど、微調整が必要になります。

どの段落にいるのかがパッと分かるように加工すると、読者も読みやすいのかなと。

私は『一文空行』を使います

どちらも試して感じたことは、「よりアクセスが多い方が私の場合は嬉しいな」という事でした。

なので、今は一文空行を利用しています。


実際テキストエディタで加工する時も、正規表現で『¥r¥n』を『¥r¥n¥r¥n』にするだけなので、非常に楽です。

段落空行の場合は小説を書く段階で空行を入れていかないといけないのですが、これだと縦書きで印刷して出したい時に、途端に加工が大変になるんですよね。

どちらが良いかは好みなので、好きな方を選んで頂ければなと。


ということで、Web小説における空行の使い方についてのお話でした。

かゆい所に手が届いていると嬉しいです。

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